2025年11月下旬、当社は協力会社の皆さまとともに「安全協力会」を開催し、建設業界を取り巻く最新の安全動向、現場管理体制の強化、今後の事業展開について共有いたしました。
●開会挨拶と建設業界の現状共有
協力会会長より、建設業界では資材価格の高騰、人材不足、労働時間短縮など厳しい環境が続いていることに加え、有機溶剤の取り扱いに関する規制強化(2024年以降の罰則厳格化)が改めて周知されました。
特に内装工事においては、ホームセンター製品でも「指定有機溶剤」と判断される可能性があることから、作業主任者資格の配置や講習受講の徹底が今後より重要になる旨を共有しました。
●現場管理・安全対策の徹底共有
当社が実施している業務フローを再確認し、受注から施工完了までの一貫した品質管理を協議しました。
特に以下の安全対策を重点項目として共有しました。
• ヘルメット、安全帯着用、KY活動の徹底
• 作業区画の明確化(カラーコーン・トラテープ)
• メーカー指定外の海外製バッテリーの使用禁止
• 施工後の清掃・置き忘れ防止の最終確認
また、防災対策工事(防煙垂壁)における具体的な養生手順についても説明を行いました。
●他社の災害事例の共有と再発防止策
2023年に発生した他社の店舗改修工事中の転倒事故を例に、区画養生の不徹底が重大事故につながるリスクを再確認しました。事故により治療費・慰謝料等の支払いが発生した事例を振り返り、「誰が見ても立入禁止と分かる区画設定」の徹底を再度呼びかけました。
●協力会費による保険制度の説明
協力会社様すべてに適用される労災上乗せ保険および対物保険制度について説明を実施しました。
主な補償内容は以下の通りです。
• 労災上乗せについて
• 使用者賠償責任について
• 対物保険:作業中および完成後について
●当社事業の今後の展開と方針
会の後半では、来年度以降の当社成長戦略を共有しました。
• 商業施設の既存店舗の改修案件増加により安定した受注を見込む
• 不動産ディベロッパーとの連携強化による大規模案件への参入
• 「カルバー」「エコウォール」など新商材の取り扱い拡大
• 月40〜50店舗ペースの量販店案件を継続
• 2026年2月:最大25m対応の高所作業車「スパイダー」導入
• 2026年3月:新ショールームを淀屋橋にオープン
本協力会を通じて、安全管理体制の更なる強化と、変化する法規制への対応について認識を共有することができました。建設業界を取り巻く環境は依然として厳しさを増しておりますが、協力会社の皆さまとの強固な連携体制こそが、当社の競争力の源泉であると確信しております。
2026年は新たな設備導入やショールーム開設により、事業領域の拡大を見据えた重要な年となります。安全第一を堅持しながら、共に成長し、業界における確固たる地位を築いてまいりたいと存じます。
今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


